2005年上映 原作 村上春樹 監督 市川準
出演 イッセー尾形 宮沢りえ
冒頭、坂本龍一のピアノ
主人公 トニー滝谷の生い立ち、昭和初期のモノクロ写真時代背景が流れる中
「トニー滝谷の本当の名前は本当にトニー滝谷だった・・・」
ナレーションの声が音楽と映像に合わせてトニーの生い立ちを語りだす。
ナレーションと主人公トニーの掛け合いが続く中、それはトニーが成人になるまで続く。
この始まりがとても好きなんです。
さて、子供の頃より絵の才能に恵まれていたトニーはイラストレータとなり
デザイン会社に就職。やがて独立を迎える。
子供の頃よりトロンボーン奏者を父に持ち、早くに母をなくしてしまったトニーは、
孤独でいて、一人でいることを好んだ。
そんな彼がある日最愛の人と出会う。
幸せな結婚、満ち足りた時間。
けれどもそれは長く続かず妻の死によって終わりを迎えた。
彼女のことが忘れられないトニー、やがて妻と同じ容姿、体型の女性を
助手として雇うことにした。
村上春樹さん、市川準さん、坂本龍一さん、そして、イッセー尾形さん、宮沢りえさん
この皆さんが合わさった世界観は混沌とし退屈な中に、空気感と、存在感を感じます、
また、映画の中で出てくる、インテリア、配置、
そして
買物依存症の妻が買い物中に見せるアップの靴の数々
どれをとってもふるさを感じず新しく新鮮、
映画に流れる時間も又あわただしい今と違い
止まったかのように思える時間の流れ
忙しく時早に流れていく毎日の中で
大切に一瞬一瞬をスローモーションのようにとどめていかなきゃなんて
思えた映画です。
映画に流れる坂本龍一さんの音楽もとても素敵でした♪
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